私のロマンス

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300 帝国の進撃

『300』でレオニダス王と300人の精鋭たちが戦っていた裏側で、ギリシア連合軍もペルシア軍と壮絶な戦いを繰り広げていた!

前後の話ではなく同時期の話ですが、クセルクセスがあんな風に金ぴかになる前、そしてレオニダス王が倒れた後も描かれています。


前作とは違う監督だそうです。前監督のザックさんは製作・脚本で参加しています。

映像革命と言われた前作からさらにスケールアップをしたようで、血の量も切り株描写もなんだか増えてるような。
ここまでブシャー!してバッサバサ!されると、気持ちいい!!

しかし単純に映像だけ比べると前作のほうが好きかもしれない。
3Dのような2D映像はまるで絵画のように思えて、捨てシーンがひとつもなかった。
でも本作はもともと3Dで、3Dのような3Dって普通に3Dじゃないですか。自分でも何を言ってるのか分かりません。
映像技術が発達した昨今では、なかなか映像そのものに感動するということはできないのかもしれない。

でも、一撃決める度に入るくどいくらいのスローモーションや、絵のような色調はやはり格好いい。
前作が暖色系だったのに対し、こちらは寒色系。
キャラクターの違いや海戦が主だからか、色も相まって、むさ苦しさが半減(ノд`)



ストーリーは“アルテミシオンの海戦”がメインで、ギリシア連合軍の敵であるアルテミシアという女戦士がキーパーソンとして登場します。

どうでもいいけど、登場人物の名前が、トス、ダス、レスばっかりで、さっぱり覚えられない…!



クセルクセスの父であるダレイオスが、本作の主人公テミストクレスによって殺されたことが(この映画での)大戦のきっかけとなります。

父を失って超落ち込む人間だった頃のクセルクセスに発破をかけたのがアルテミシアさん。
そして立ち直ったクセルクセスが何らかの水から出た瞬間、神になってた。神超ヤバい。


つまりペルシア以外が嫌いな彼らは復讐という大義のもと動き、神の王がスパルタを叩きに行ったのが『300』、アルテミシアがギリシア連合軍を叩きに行ったのが『帝国の進撃』となるわけです。



海上での戦いはギリシア連合軍には色んな方面で不利と思われたが一進一退の攻防戦。
圧倒的な量で攻めてくるペルシアをものともせず突き進んだテミストクレス、悲痛な経験をして強さを求めたアルテミシアさんは最後まで降伏をせず、テミストクレスに敗れます。

そしてここで登場するのが王を失ったスパルタ人たち。
本作の“語り部”であるスパルタの王妃ゴルゴが、レオニダスたちの死を乗り越え自らも剣を持ち戦うその強さったらもう…!
最高に格好いいシーンです。




追伸
・主人公であるテミストクレスの個性がやや薄味。王であるレオニダスとはまるで違うキャラクターなので、前作と本作の違いっていうのが分かりやすいけども、物足りない。
・その辺のホラー映画よりも血と四肢が飛び出てる(°∀°)
・レオニダスの生涯と演ずるジェラルド・バトラーが濃厚でそのイメージが払拭しきれず、物足りない。